OPA で Table Driven Tests っぽく Policy を Test する方法について考えたので紹介します。
背景
先日 Open Policy Agent Rego Knowledge Sharing Meetup で発表する機会を頂きました。 発表の資料はこちら。 普段他社の事例を聞いたり OPA について話たりする機会がないので、非常に貴重な時間になりました。
その中で deeeet さんが Table Driven Tests っぽくテストしたいというようなことをおっしゃっていました。
だいたいこの辺: https://youtu.be/0YpJhrz6L0A?t=2990
その話を受けて改めて自分で考えてみたところ、できなくはないんじゃないかなという気がしたのでちょっとやってみることにしました。
サンプル
せっかくなので簡単なサンプルを GitHub に用意しました。
https://github.com/suzuki-shunsuke/example-opa-table-driven-tests
今回は aws_cloud_watch_log_group の retention_in_days が設定されていることをチェックする Rule の Test をします。
- Rule: https://github.com/suzuki-shunsuke/example-opa-table-driven-tests/blob/main/policy/cloudwatch_log_retention_in_days.rego
- Policy Test: https://github.com/suzuki-shunsuke/example-opa-table-driven-tests/blob/main/policy/cloudwatch_log_retention_in_days_test.rego
テストケースを seeds
という list で定義し、どれか一つでも false だったら fail するようにしています。
テストケースの中身は
- msg: テストケースを示すメッセージ。テストが失敗したときの trace に含める
- resource: rule の input
- exp: rule の評価結果の期待値
になっています。
test の中身は別の rule を否定しているだけになっていますね。
test_deny_aws_cloudwatch_log_grop_retention_in_days {
not any_deny_aws_cloudwatch_log_grop_retention_in_days
}
この書き方は Universal Quantification (FOR ALL) で説明されています。
Set の比較は !=
, ==
で大丈夫です。 https://www.openpolicyagent.org/docs/latest/policy-language/#sets
result != seed.exp
test に失敗した場合に、どのテストケースでなぜ失敗したのかわかりやすいように必要な情報を trace で出力するようにしています。
trace(sprintf("FAIL %s (%d): %s, wanted %v, got %v", ["test_deny_aws_cloudwatch_log_grop_retention_in_days", i, seed.msg, seed.exp, result]))
Conftest の場合、 --trace
をつけると出力されます。 Note
で grep するとわかりやすいです。
$ conftest verify --trace | grep Note
TRAC | | | | Note "FAIL test_deny_aws_cloudwatch_log_grop_retention_in_days (1): retention_in_days should be greater than 0, wanted {\"aws_cloudwatch_log_group.main: retention_in_days should be set and greater than 0\"}, got set()"
以上、簡単ですが Rego で Table Driven Tests っぽく test を書く方法を紹介しました。