Skip to main content

One post tagged with "go"

View All Tags

· 6 min read
Shunsuke Suzuki

The Top 10 Most Common Mistakes I’ve Seen in Go Projects という記事を読んで面白かったのでメモります。 翻訳ではないです。メモなので、原文を読んでください。

  1. Unknown Enum Value: Unknown であることを表す enum の値は 0 にしよう。値がセットされていない場合に Unknown として扱えるから
  2. Benchmarking: ベンチマークを取るのは難しい。コンパイラの最適化によってベンチマークの結果が不適切になる場合がある
  3. Pointers! Pointers Everywhere!: パフォーマンスの観点から基本的にはポインタを使うべきではない。変数を共有する必要がある場合のみ、ポインタを使う
  4. Breaking a for/switch or a for/select: for, switch が入れ子になっている場合、switch の中で break しても for から抜けられない。抜けたければ labeled break を使う
  5. Errors Management
  6. Slice Initialization
  7. Context Management
  8. Not Using the -race Option: go test コマンドでは -race オプションをつけよう
  9. Using a Filename as an Input: 引数としてファイル名を渡すのではなく、 io.Reader や io.Writer を渡そう
  10. Goroutines and Loop Variables

Pointers! Pointers Everywhere!

変数はヒープかスタックに割り当てられる。

  • スタック: 関数内の変数は、関数が返されると、スタックからポップされる
  • ヒープ: 共有変数、グローバル変数

関数で生成した構造体を返すと、スタックで管理され、返された時点でポップされる。 関数内で生成したポインタを返すと、それは Heap で管理される。 スタックで管理すると、関数が返された時点でポップされてしまい、関数の外でポインタが指す値にアクセスできなくなるため。

func getFooValue() foo {
var result foo
// Do something
return result
}
func getFooPointer() *foo {
var result foo
// Do something
return &result
}

スタックのほうが効率が良い理由

  • ガベージコレクタが不要
    • 関数を抜けた時点でスタックからポップされる
    • 未使用の変数を回収する複雑な処理が不要
  • スタックの変数は一つの goroutine に属するため、共有のための同期が不要だから

よって基本的にはポインタを使うべきではない。変数を共有する必要がある場合のみ、ポインタを使う。

Error Management

  • エラーは一回だけハンドリングされるべき。エラーはロギングされるか、プロパゲートされるべき(ロギングしつつプロパゲートはだめ)
  • pkg/errors を使うと根本的なエラーの型を見て条件分岐できる
    • 自分が作ってる go-errlog の v0.9.1 だとそれは出来ない。改善すべきか
switch errors.Cause(err).(type) {
default:
log.WithError(err).Errorf("unable to server HTTP POST request for customer %s", customer.ID)
return Status{ok: false}
case *db.DBError:
return retry(customer)
}

Slice Initialization

https://tour.golang.org/moretypes/11

  • slice には length と capacity がある
  • length は slice が保持する要素の数
  • capacity は slice の裏にある配列の要素数を slice の最初の要素から数えたもの

https://golang.org/ref/spec#Making_slices_maps_and_channels

slice の場合

make(T, n) // length, capacity 共に n
make(T, n, m) // length は n, capacity は m

https://play.golang.org/p/R1CF1e1K3L6

a := make([]int, 0, 10)
fmt.Println(len(a), cap(a)) // 0, 10
a = append(a, 1)
fmt.Println(len(a), cap(a)) // 1, 10

append はコストが高いからインデックスを指定したほうが良いというが、 make でスライスを生成していれば、append してもそこまでコストは高くない。 若干インデックスを指定したほうが効率が良いが、一貫性という観点では append を使ったほうがよいかもしれない。

Goroutines and Loop Variables

ints := []int{1, 2, 3}
for _, i := range ints {
go func() {
fmt.Printf("%v\n", i)
}()
}

これだと全ての goroutine で同じ i を共有してしまう。関数の引数として渡すか、for ループ内の変数として定義する。

ints := []int{1, 2, 3}
for _, i := range ints {
go func(i int) {
fmt.Printf("%v\n", i)
}(i)
}
ints := []int{1, 2, 3}
for _, i := range ints {
i := i // 初見だと奇妙に見えるが、正しい。
go func() {
fmt.Printf("%v\n", i)
}()
}